トイレ、座ってますか?
ちょっと、前回書き忘れた町中華(でもないが)の話を一つ。
大船に行ったとき、石狩亭でラーメンがのびてしまって、あまりおいしくなかった話は前回書いたのだが、そういうわけで、ちょっと納得いかなかったこともあり、もう一軒だけ餃子を食おうと思い、入った店で衝撃を受けたことがあった。
それは「肉汁餃子のダンダン」というお店での出来事だ。
正直、私は知らなかったが、ここはチェーン店らしいのだが、味は少々点心的な味わいで、噛むと肉汁がジワーと出てくるような餃子で、まずまず美味しかった。
しかし、衝撃を受けたのはそのことではなく、トイレの張り紙だ。
お店も綺麗だし、トイレも綺麗だったのだが、トイレ内に<男性の小用の方も座ってするように>と張り出されていた。
正直私は、昔の妻から、ことが済んだら「(一番上のふたを開けて)便座は下ろした状態で出てこい」としつこく指導されていた。昔の妻曰く、「それが<ニュートラルな状態>だから」とのことだった。
事の真偽はともかく、私は、その言いつけは忠実に守っていた。
しかし、現在の家庭では、すでに男性の5割以上は「座りション」という方式を選択しているそうだ。もちろん、女性側からの要望だろう。
それを考えると、元妻は、理解のあった人だったのだなあと思いつつ、しかし、他所の家庭が、どのようなライフ(トイレ)スタイルを選択しようと、それは関係ない問題だと思っていた。
ところが、この店でこの張り紙を目の当たりにして、私がいかに古い人間かということを思い知らされた気がした。そして同時に、「文化」や「慣習」というものについて、今一度、考える機会を与えられた気がした。
正直、この話題をこれ以上書くのは、止しておく。
(「トイレ」なんてワードが入ったタイトルなので申し訳ないが、美味しかったので餃子の写真は貼っておく)
次こそは、お彼岸の話を。