映画『線は、僕を描く』を観た

今週は、件の永野芽郁主演『かくかくしかじか』や、トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』も始まったから、来週は新作映画でブログを書く予定だ。
今週までの映画欠乏症は、アマプラで補填している。
※てか、『マインクラフト/ザ・ムービー』が吹き替えばかりなのは何故だ?私だって、英語が喋れるわけではないが、原語でないと映画はつまらないと思うのだが…?

 <ストーリー>
大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で水墨画と運命的な出会いを果たす。白と黒のみで表現された水墨画は霜介の前に色鮮やかに広がり、家族を不慮の事故で失ったことで深い喪失感を抱えていた彼の世界は一変する。巨匠・篠田湖山に声を掛けられて水墨画を学ぶことになった霜介は、初めての世界に戸惑いながらも魅了されていく。

いい映画だった。
このブログでも散々褒めてきた『正体』の横浜流星。『片思い世界』『青春18×2 君へと続く道』の清原果耶。そして、『あんのこと』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞の河合優実。
全員実力派で、飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優陣が集った映画である。

ナイーブで影のある青年役。横浜流星と松村北斗が双璧だと改めて思った。
そして、この映画に関して言うと、三浦友和と江口洋介がいい。
二人ともベテラン実力派俳優であるし当然といえば当然だが、水墨画の達人にしか見えない。
作中の水墨画を描くシーンは、本当に描いているようにしか見えないのだ。
こういう若手とベテランが、それぞれにいい味を出し、融合している映画は良いものだ。

しかし…。
私はこの映画、映画館で観ていなかった。というより、その頃は映画館に映画を観に行く気もしなかった…。
2020年後半~2021年のコロナの全盛期、そして、そこから立ち直れなかった2022年。
年老いた家族と暮らし、(コロナではないが)失った私にとって、そういう時代であった。
だからかもしれないが、この映画がヒットしたという記憶もない。
これだけの俳優を揃え、出来がいいにも拘わらずだ。
(実際に興行収入5億も行っていないのだから仕方ないが…)
今月は、コロナの一医療機関当たり平均患者数も1を下回ったというニュースも聞く。
本当に、もうあんな時代には戻ってほしくないものだ。

※なんか、映画の感想が少ないブログになってしまったが、来週はたくさん新作観るぞ!