映画『知らないカノジョ』

❝ウェルメイド❞な作品。よく出来ていたし、割と面白かった。
興行収入も「そこそこ」らしい。
あれだけ、製作であるフジテレビの事情で、CM(というより、テレビとしては異例の長尺予告編)が大量に流れていたので、物足りないレベルではあるんだと思うが、それも含め、まあ予想通りな感じではないだろうか。
<ストーリー>
大学時代に小説家志望の神林リクはミュージシャンを目指す前園ミナミと出会う。二人は互いに一目惚れして結婚。
8年後、リクは超人気のベストセラー作家となるがミナミは志半ばで夢を諦めていた。
そんなある日ミナミとケンカした翌朝リクが目覚めると、なぜかミナミは大スターでリクは小説家ではなくいち編集者という世界に。更に二人は出会ってもいなかったのだ。
困惑するリクは元の世界を取り戻そうと奔走し、なんとかミナミに近づくが、彼女の隣には愛する人がいた…。
このブログを読んでいただいている方も、フジテレビで予告編を散々見ているだろうから、ストーリーに関してはよくご存じだろう。
そしてこれ以外の要素でいうと、結末がどうなるのか?
それ以外はなんら目新しい要素もない。
なんだろう…。この「想像通り」感から来る「物足りなさ」は?
キャスティング。いいとは思う。
しかしmiletさえも、あまりにも「想像通り」。はまり役ともいえるが、逆にサプライズ感もない。
(多分、プロデューサーは「いいキャスティング出来た」と思っただろう)
中島健人にmilet。絵に描いたような美男美女、そして横浜(みなとみらい)の美しい夜景。
よく言っても「出来すぎ」。悪く言うと「鼻につく(広告臭さえする)」。
(そこに現実感を加えるためか、「ハーモニカ横丁」を出しちゃう感じも、なんか広告代理店が企画してるんじゃないか?と疑ってしまうような…)
miletではなく、上白石姉妹や、思い切ってあいみょんをキャスティング。
正直、それが出来るのかどうかもわからない…。しかし「はずし」感と言おうか、もうちょっと尖ってよかったのでは?と、感じてしまう作品であった。
私は、ハッピーエンドが好きである。
しかしあれでは、もはや「夢オチ」なのでは…。