映画『28年後』(+『28日後』も少し)の感想

この前、一日開いたので映画三本観た。で、この映画は二本目に観た。
正直、普段なら観ないジャンルではあるが、ちょうど観たい映画の狭間にハマる時間帯だったので観ることにした。
ちなみに…。
『28年後』は、すでに公開されている『28日後』『28週後』に連なる物語である。
(28ヶ月後は無いんだ…)

<ストーリー>
ロンドンで発生した人間を瞬時に凶暴化させるウイルスのパンデミックから28年後…。感染を逃れたわずかな<人間たち>は、ウイルスが蔓延した本土から離れ、孤島に身を潜めている。
対岸の本土にいる感染者から身を守るため、島の人々は見張り台を建て、武器を備え、コミュニティの中の厳しいルールに従って“安全に”生活している。
そこに暮らす家族が、ある任務を実行するために島を出て本土に向かおうとしている。父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)だ。
「その子にはまだ早い」と言う人々の忠告に対し、ジェイミーは「大丈夫だ」と島民を説得し、2人は頑丈な門の外に出る。
本土と島をつなぐのは一本の土手道だけ。そして、島を離れて本土に行けば、誰も救助には来ない——。
美しく、緑豊かな大自然が広がる本土だが、感染者はどこに潜んでいるか分からない。弓矢を構えて森を抜ける2人の前に、変わり果てた姿の<感染者たち>が現れる。
人間の頭蓋骨が積み上げられた塔。
人間が、人間ではなくなっている世界——。
そんな世界で2人は、驚くべきことに感染を逃れて生きている人間=ケルソン先生(レイフ・ファインズ)に出会う。
彼は語る「感染者は進化している、もう別物だ」と。

まず初めに言っておくが、『28年後』は三部作でもある。
すでに、次回作『28年後 ザ・ボーン・テンプル』は撮影終了しているらしい。
関係者曰く「3作品はそれぞれ独立した物語だが、キャラクター同士のつながりはある。テレビシリーズの構造に近いかもしれない」とのこと。

冒頭で得意ジャンルでは無いと語ったように、前の『28日後』『28週後』は観ていなかった。
おそらく、この手のSFホラーというジャンルは、コンセプトやモチーフがそのまま使えるから、続編が作りやすいのであろう。
『エイリアン』然り、『バイオハザード』然り、『クワイエット・プレイス』然り…。
私は「ハマった」というほどでもないが、この映画を観て、大好きな映画『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督であることもあり、アマプラで『28日後』も観た。
おそらくこのジャンルが好きな人は、一本見ると続編が待ち遠しく感じるのだろうなあ…。

肝心の内容についての感想は。
怖かった、いや気持ち悪かった。その一言に尽きる。
「ゾンビ(死んだものが生き返った)」ではなく、感染者=「生きている人間」が迫ってくるのだが、感染者たちにも何種類かいて、<俊足>は文字通り俊足で人間に襲い掛かり、<スローロー>はミミズの様に地を這い、そして<アルファ>は巨大化した感染者、群れのリーダー的存在である。
まあ、観ていない人にはわからないと思うが、『進撃の巨人』のビジュアルをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。まさに実写化した進撃の巨人が人間に襲いかかる感じだ。
そりゃあもう、「怖いったらありゃしない(苦笑)」。

今までもあったのかもしれないが、この映画の宣伝は工夫を凝らしている。
一般向けのウェブサイトもあるのだが、こういった細かい情報や考察などをまとめたウェブサイトも存在していて、「キーワード」を入力しないと入れないような仕掛けになっている。
単純にネタバレを防ぐためもあるのかもしれないが、おそらく細かく情報公開することで、リピーターを育てることを狙っているのだろう。
今後、三部作の2作目に繋げる為にも、大事なマーケティング戦略であると感じた。

ちなみに。
私は怖いのは、もう当分いいかな…。