『室井慎次 敗れざる者』、これは…
表題映画を観た。
続く『生き続ける者』も、観ざるを得ないだろう。
しかし…。
「なんじゃこりゃ⁈」。
これは、『敗れざる者』(前編)『生き続ける者』(後編)と続く、「独立した」映画ではない。
これは、単なる後編のための「序章」でしかないのだ。
普通、どんなシリーズ(警察)物であっても、「前編、後編を通した事件(軸となる事件)」と、「前編だけの事件」「後編だけの事件」が存在する。
なぜなら「金をとっている」のだから、前編を観ただけでも、鑑賞客の納得を得なければならないから。
ところが、『敗れざる者』は、おそらく後編で解決されるであろう事件がひとつ起きて、それ以外は何の事件も起こらない。
というより、「(後編のための)ネタ振り」と「人物紹介」に終始し、その登場人物たちの周りで起きる小さな小ネタのオンパレードで、しかも、それさえも何一つ結論をみない。
(唯一、大きい方の里子の物語が完結するのだが、そんなのほんの小さなドラマでしかない)
もう『敗れざる者』(前編)に金を使ってしまった以上、『生き続ける者』(後編)も観ざるを得ない。
しかし、これだけのために木戸銭取るなんて、いくらなんでもひどすぎるのでは??
今どき、2日間ある「夏フェス」だって、「通しチケット」という物があって、2日間行けばディスカウントされるのが常識だ。
この前編、いや序章のために千円以上の金を払わせ、またすぐに解決編で金をとるやり方は、いくらなんでも阿漕だと思うのだが。
いや、これも騙され「敗れ去る者」の言い訳なのか…。
いずれにしろ『生き続ける者』を観て、面白くなかったら、無茶苦茶書いてやりたい気分だ!