『ブルーピリオド』
「ブルーピリオド」とは、パブロ・ピカソが親友の死にショックを受け、青っぽい絵を制作し続けた期間を指すらしい。
この映画は、絵に、そして東京芸大に入ることに、心を燃やす青年の青春ストーリーである。
割と楽しめた。
主演の真栄田郷敦が、思いの外よかった。
兄貴同様、肉体派のセクシーあんちゃんかと思っていたが、ナチュラルでナイーブな青年をうまく演じていたように思う。
もちろん、兄貴の方も嫌いなわけではない。しかし、ドラマ『イチケイのカラス』のナイーブな書記官を演じた時に感じた、どうしようもなく漂ってしまう(女好きの)セクシャルな雰囲気と、異様な胸板の厚さ、あれは(ビジュアルとして)演技の幅を狭めてしまうし、若い俳優として難しい部分があるように感じた。
弟も同タイプかと思っていたが、実は、ナイーブでナチュラルな芝居のできるいい役者だと感じた。
声もちょっとハスキーで可愛らしく、見た目も兄貴程、いやらしいセクシーオーラを纏っていない。
(まあ、製作側は、裸のシーンを作って、そういう客を呼び込もうとしていたのは見え見えであったが…)
鮎川龍二の高橋文哉も、すごく頑張っていたし良かったと思う。
そういわけで、全体として楽しめる良作だったと思う。
(薄い感想やなあ…。内容については、それが本音かも…)