「俺が不死身の杉本だあ!」

やはり触れておきたい…。

ドラマ『セクシー田中さん』の漫画原作者である、芦原妃名子さんが自殺して亡くなられた。
世間も、この話題で持ちきりだ。
私自身、漫画原作で映画製作をしたことも何度かある。正直、うまく行った時もあれば、行かなかった時もある。
原作者、脚本家、監督、製作者(プロデューサー)。それぞれの作品で、それぞれ関係する人たちの性格も違うし、映像化に対する考え方も違うから、世間が言うような簡単な答えの出る話ではない。

ただ言えることは、これは自分への自戒も込めてだが、プロデューサーはその作品の最終権限者であり、ビジネスマンである以上、原作者と『契約』を結んだことを違えてはいけないのだ。
「なあなあ」な態度で、「なんとかなるだろう」は絶対にダメだ。
映像作品のヒットの為に、原作を改変したいなら、最初から言わないと(そういう契約をしないと)絶対にダメだ。
(ちなみに、最近『魔女の宅急便』の原作者 角野栄子さんがたまにテレビに出演されているが、ジブリの鈴木プロデューサーは映画化に当たって、「宮崎監督は原作変えますよ」と先に明言していたと言っていた)
原作者と今回のような(原作を完全に守る)契約を結ぶのであれば、ベテランテレビドラマ脚本家をスタッフィングするのも危険だし、やはりこういうことは「最初のボタンの掛け違い」が大きいと思う。

ただ…。今はもう、この方のご冥福をお祈りすることしか出来ない。

漫画原作である、映画『ゴールデンカムイ』を観た。
私がコミックの方を読んでいないこともあるのかもしれないが、先入観がない分、ストーリーの設定など面白く観ることが出来た。
(人物描写は、端折ってる感がどうしても否めなかったが…)
ただまあ、仕方ないんだろうが…。漫画原作で、山﨑賢人が主役で大暴れしてると、どうしてもイメージが被るんだが…。

大変短い感想になってしまうが、今回の事件もあり、キャスティングも含め安直な道に流れることは、よくない結論をもたらしてしまう…。
そう感じる今日この頃であった。