ドローンの民間資格

ある程度、業務でドローンを使っている人ならご存じだと思うが、昨年(2022年)12月から、国の制度が変わった。
一番は、国家操縦ライセンス制度が変わり、要は、国がドローンの免許制度(無人航空機操縦者技能証明)を始めたということだ。これに伴い、「民間技能認証による飛行の許可・承認の審査簡略化の運用」は、2025年に廃止されるのだそうだ。

そうなると、乱立していた民間のドローン資格は、たいして意味がなくなるのは間違いない。
現在は、新たに始まった免許制度において、いわば自動車でいう教習所に相当する「登録講習機関」による講習時間が、民間資格を持つ人は短くなるという特典はあるにはあるが、まあ、2025年には紙くず同然になるということか…。
(私も、DJI CAMP SPECIALISTという資格を持っていたが、国の免許=無人航空機操縦者技能証明を取得したので、この10月で更新しなかった)

ちなみに、かなり面倒な「運航ルール」変更もある。
それは、「飛行日誌の携行」が義務付けられたことだ。
飛行日誌とは、➀飛行記録➁日常点検➂点検整備記録であり、「携行」が求められるということは、ドローン空撮中、警察等に提示が求められることもあり、それが出来ないとどうなるのか…?
正直、まだペナルティ経験者もいないかもだが、へたすれば、全体の撮影の中止さえあり得る話なので、知らなかったでは済まされない話なのかもしれない。

私は、映画や映像のプロデュースとドローンの操縦を行うと同時に、自ら会社も経営しているのだが、ここ数年のルール(法律)変更は頭が痛い。
ルールが変われば、当然対応するための経費や投資が必要になって来るので、どんどん金が出てゆく。
インボイス制度しかり、電子帳簿保存法しかり。
ただ、このドローンのルール変更は、確実に「2025年には、免許持ってなきゃ飛ばせませんよ!」という意味なので、もはや、この辺のドローン出費はどうにようもならないだろう。

まあ、今日の愚痴はこの辺にして、次回は私が取得した『無人航空機操縦者技能証明』の取得方法について、順次詳述していきたいと思っている。