映画『アンダーニンジャ』

個人的には、二作品連続で福田雄一監督作品を観ることになった。
前作『聖☆おにいさん』よりは面白かった。
でも…。
「プロデューサーは、編集で文句言わないのかなあ??」。

<ストーリー>
日本の歴史を陰で常に動かしてきた“忍者”。
栄華を誇った彼らだったが、戦後GHQによって組織を解体され消滅した。
しかし、現代でも忍者は秘密裏に存在し、日常に潜み、世界中で暗躍している。
その数は20万人とも言われる。
ただ、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、「NINニン 」所属の下忍・雲隠九郎もその一人だった。
ボロアパートで暇を持て余す暮らしをしていた九郎は、ある日、重大な“忍務にんむ”を言い渡される。
それは戦後70年以上に渡り地下に潜り続けている、謎の組織を調べること。
組織の名は――「アンダーニンジャ」。通称「UN」。
「UN」が潜んでいるという情報を得て、講談高校に学生として潜入する九郎。
クラスメイトの野口彩花は高校生らしからぬ言動をする九郎を不審に思うも、何故か少し気になってしまう。
そんな最中、「UN」によって、「NIN」の“精鋭”忍者たちが次々に襲われていく。
「UN」の目的は一体何なのか?
そしてついに、講談高校での襲撃が始まる…!
想像を超える戦いに巻き込まれていく、現代忍者・九郎と女子高生・野口の運命は!?

という話なのだが。
正直、原作を読んでいないので、これがどの程度原作に忠実なのかはわからない。
しかし、明らかに中身は薄い。
(ネタバレになるので、あまり詳しくは書かないが、)ストーリーの核になる「NIN」という組織の描き方も、秘密兵器(前を忘れた)の描き方も不十分で、いろんなものに唐突感がある。
せっかく、賀来賢人のNetflix『忍びの家』のヒットなど、なんとなくこのジャンルに対する流れも来ているし、「抜け忍」による「アンダーニンジャ」との抗争など面白そうな要素がたくさんあるのに、なぜ、ああいう悪ふざけに時間を費やしてしまうのだろうか…?

ムロツヨシや佐藤二郎のアドリブは、まさに…
「もう、ええでしょう」。

確かに一瞬は笑える(正直、他の観客はクスリともしてなかったが)。でも、あれをやられると感情が分断されて、ストーリーに没入できないのだ。
おそらく監督は「ひゃっひゃ」と笑いながら撮影〜編集したのだろうが、編集をオフラインチェックする時、プロデューサーが切らなきゃダメでしょ!
なんか、もったいない思いがする作品だ。

ちなみに、白石麻衣も『聖☆おにいさん』の時より数段良かったし、浜辺美波も本人は納得していないようだが、すごく良かったと思う。
(ただ、木南晴夏は「セクシーなお姉さん」的ポジションのあの役には合っていないような…。失礼か…)