スオミのブログを書こう

前回、監督が私財をはたいて撮った自主製作作品『侍タイムスリッパー』について書いた。
今回は、『スオミの話をしよう』。言わずと知れた長澤まさみなどオールスターキャスト出演、ヒットメーカー三谷幸喜監督によるスーパーメジャー作品について書かせていただく。

よく笑いました。
でも、これ映画なのかな???
三谷氏本人もインタビューで答えていたが、思いっきり演劇に寄せた作品である。
だからと言って、木戸銭払う価値がないと言っているわけではない。面白かったし、特に遠藤憲一は、やはり芸達者だったというか、『Doctor X』同様、強面なのに、何とも言えずダメキャラなのがすごくよかった。
長澤まさみも良かった。映画賞レースでは、『ラストマイル』の満島ひかりよりも、長澤まさみの方が下馬評では勝ってるという話も聞く。
それくらい、映画界(というより、メジャー配給会社)では彼女に寄せる期待が大きいということか。

とはいえ、密室劇であり会話劇なので、大スクリーンで(無理に)観る必要はない。お家でゲラゲラ笑いながら観るのがいい作品な気がする。
もし劇場で、『ラストマイル』とどちらを観るか迷うなら、『ラストマイル』一択だろう。

まあ、何にせよ、原作物ではないオリジナル作品を観るのは楽しいものだ。
制作者(あえて、お金を出す「製作」とは区別する)にとっても、作る段階から楽しいものであるし、それで興行的に成功するなら、原作物に付きまとう「著作人格権」も気にする必要がないので万々歳だ。
(まあ、私も劇場映画のオリジナル作品製作経験があるが、普通、うまくはいかないものなのだが…。)

『侍タイムスリッパー』ももちろんそうだが、大小関わらず、これからもオリジナル映画を積極的に観ていきたいし、映画製作者には作っていってもらいたい。

もちろん、私もまた作りたいものだ…。