ハリウッド王道ロマンチックコメディ
映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を観た。
ひとことで言えば、「ハリウッド王道ロマンチックコメディ」。
面白かった。まあ、私がこの手を好きなのもあるが、本当によくできた脚本だし作品だった。
ソ連の宇宙開発に遅れを取るアメリカは、アポロ11号が、万が一、月に着陸できなかった時のために、ロケット発射施設の隣にスタジオを作り、偽の月面着陸を生中継しようという計画が極秘裏に進められていて、その中心になる広報担当の女性ケリー(スカーレット・ヨハンソン)と発射責任者コール(チャニング・テイタム)が反発しあいながらも、最後はハッピーエンドになるというお話、だ。
正直、アポロ11号の月面着陸がフェイクだという話は昔からあり、この映画はそれをモチーフに、お話をラブコメディにまで昇華しているのだが、本当によくできている。
ネタバレになるから概要しか書けないが、黒猫の話の伏線回収と、それにまつわるドタバタ喜劇なんかは本当に笑った。
そして、主役の二人、スカーレット・ヨハンソン=ブロンド美人とチャニング・テイタム=マッチョ美男子の「ハリウッド王道主役キャラ」が、最高にはまっている。
まさに「こういうんでいいんだよ」と言いたい作品に仕上がっている。
日本では、この手の王道は、最近韓国映画(ドラマ)が主流になっている気がするが、私にとってはやっぱり主役が違う。
若い人は、韓国俳優の方が感情移入しやすいのかもしれんが、ロマンチックコメディは非現実でなくちゃ!その方が「リアリティ」なのよ。
もうすぐ、ライアン・ゴスリングとエイミー・ブラントの『フォールガイ』も公開されるが、当分、何も考えなくていい、ハリウッド王道映画に浸りたい。
なんせ夏なんだから!