山﨑賢人って、こんなキャラものばかりでいいのか?
『陰陽師0』を観た。
タイトルに書いたとおり、山﨑賢人主演だ。
ご存じの通り、漫画原作の映画化作品である『キングダム』の信。そして、これまた漫画原作の映画化『ゴールデンカムイ』の不死身の杉本。
いずれも、長編漫画であり、映画化も一本で終わるはずもなくシリーズ化している。
そして、ここに来て『陰陽師0』である。「0」と言うからには「続編あるんだろうなあ」と思っていたが、案の定、映画の中でも「匂わせ」ていた…。
まあ、『キングダム』の信や、『ゴールデンカムイ』の杉本はイメージ的にはワイルドで、スレンダー美少年(青年)の山﨑賢人が適役とはいいがたいと思っていたが…。
それに比べると、『陰陽師』安倍晴明は、平安らしい優美な出で立ちで戦うところなど、優男山﨑賢人にはぴったりの役柄ではあるとは感じた。
しかし、どうにも内容が、(少なくても私にとっては)いただけない…。
いきなり、平安言葉を使わないことをエクスキューズするシーンが挿入され、そのあとは時代考証を無視した現代的言葉遣いで展開される。
それがどうにも、ドラマとして安っぽくしてしまった。
メイクも一切「平安貴族感」がないし、女性の衣装だけが「奇異な」平安感を出しており、それはまるで、若い役者のコスプレショーを見せられているようだった…。
(まあ、元々『エコエコアザラク』の頃から、佐藤嗣麻子という監督作品が得意ではないから、どこか受け入れられない所があるのかもしれないが…)
あと、ちょっと「う~ん…」となってしまったのは、本編前の予告編で『キングダム』の予告が入り、粗野な出で立ちの山﨑賢人が大暴れしたりする。
山﨑ファンにはいいのかもしれんが、一部の役者だけにおんぶに抱っこの日本映画界の薄っぺらさが、どうにも気になってしまうのは、私の穿った見方なのだろうか?
次回は、洋画にしよう。
純粋に楽しみたい…。