映画『か「」く「」し「」ご「」と「』

これ、SNS(X)向きじゃないなあ。
タイトルだけで、何字消費するんだよ…。
まあ、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に比べれば、遥かにいいが。
(てか、最後の『と』のあとは『「』だけなのね)

<ストーリー>
みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。
それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない物語。
「自分なんて」と引け目を感じている高校生・大塚京(奥平大兼)は、ヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者、三木直子・通称ミッキー(出口夏希)が気になって仕方がない。
予測不能な言動でマイペースな黒田・通称パラ(菊池日菜子)と一緒に、明るく楽しそうにしている彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。
そんな三木の幼馴染で京の親友の、高崎博文・通称ヅカ(佐野晶哉)を通して、卒業するその日まで“友達の友達”として一緒にいるはずだった。
ある日、内気な性格の宮里・通称エル(早瀬憩)が、学校に来なくなったことをきっかけに、
5人の想いが動き出す。

ストーリーを見ればわかるように、正直、❝おっさん❞が劇場で観る映画ではない。
しかし、私は映画『君の膵臓をたべたい』の大ファンで、同じ住野よる原作とあれば、ぜひ観たかった。
無理して頑張って、女子高生の居なそうな時間帯に、❝おっさん❞劇場にそっと侵入した。

テレビドラマ『御上先生』の奥平大兼主演。
内気でナイーブで性格のいい男の子 京をうまく演じていたと思う。
佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩、それぞれ良かったと思う。
個人的には、もう一人の主演 ミッキー役の出口夏希が気になった。
23歳なので、女子高生役が無理なわけではないと思うが、どうも周りの女優(菊池日菜子や早瀬憩)が幼い顔をしているので、バランスで妙に「色気」が気になってしまった。
まあ、これまた❝おっさん❞の穿った見方かもしれんが…。

しかし、こんな特殊能力を持った生徒ばかりいる学校って、「『X-MEN』かよっ!」て突っ込みたくなる気持ちもあるが…。
「それより君たち、その能力を使ったいい儲け話があるんだが」、そんなことを考える❝おっさん❞は、この映画向きではないのだろう。

全体的にほんわかとした話で、ドラマ的な枷があまりないので、グッとくる部分は少なかった。
でもまあ、ちょっとだけ心が洗われた…、気がした。
「うぅぅ…。ごめんなさい。こんな❝おっさん❞がこんな映画観て!」。