アマプラで映画『お前の罪を自白しろ』を観た

もうすでにパッケージも発売されているが、公開時に見逃していたので、Amazon Primeで『お前の罪を自白しろ』を観た。

<ストーリー>
政治家一族の宇田家の次男・宇田晄司(中島健人)は建築会社を設立するも倒産し、やむなく政治スキャンダルの渦中にいる国会議員の父・宇田清治郎(堤 真一)の秘書を務め、煮え切らない日々を送っていた。
そんなある日、一家の長女・麻由美(池田エライザ)の幼い娘が誘拐された。
犯人からの要求は身代金ではなく、「明日午後5時までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ」という清治郎への脅迫。
それは決して明かすことが許されない国家を揺るがす”罪”だった。
権力に固執し口を閉ざす清治郎―。
晄司はタイムリミットまでに罪に隠された真相を暴き、家族の命を救うことができるのか !?

最近『知らないカノジョ』を観た時も思ったが、ちょっとこの人(中島健人)の演技は、何か記号的と言おうか、望まれる型通りの芝居をする人なのだと感じてしまう。
もちろん下手ということではないのだが…。

正直観ていて「政治家の息子なんだから、そんなに正義漢でなくても…」と感じるほど、熱い演技が多かった。
(かと思えば、“under the table”の取引を持ちかけてみたり。)
これは、真保裕一(アニメ上がりの稀有な小説家)の原作がそうなのだと思うが、一本背負いの主人公感が強すぎて、どういうキャラクターなのか?(純粋なヒーローなのか?ダークヒーローなのか?)が、逆によくわからなくなっている。
もう少し、シンプルなキャラクター設定の方がよかったような気がした。

まあ犯人も、被害者ではあるのだが少々逆恨みの要素が強く、あまり感情移入する気にはなれなかった。
もうパッケージも出ているし、ネタバレしてしまうことを書くが、尾野真千子をあのくらいの役で起用して、演出的なフリが少し入ってしまえば、おそらく犯人なんだろうなと、予想がついてしまうのもちょっといただけない。

しかし、堤真一がお爺ちゃんの役か…。
俺も歳とるわけだ。